脳卒中治療ガイドラン2021の改定 AFに対する抗凝固療法

心房細動に対する脳梗塞”一次予防”としての抗凝固療法の位置づけ

 2015年:CHADS2 score 2点以上でDOACまたはWFを強く勧める(grade A), CHADS2 socre 1点以上でDOACを勧める

     (grade B)。CHADS2 score 0点で、心筋症、65歳以上、血管疾患の合併の場合、抗凝固療法を考慮してよい

     (grade C1)。

 2021年:CHADS2 score 1点以上で DOACを第一に進める(推奨度A)。次いでワルファリンも妥当(推奨度B)

     CHADS2 score 0点でも心筋症、65歳~74歳、血管疾患の合併、持続性・永続性心房細動、腎機能障害、低

     体重、左房径拡大(45 mm以上)のいずれかを満たす場合、DOACまたはワルファリン(INR 1.6~2.6)の投与を

     考慮してもよい(推奨度 C)

DOACの推奨度があがり、WFの推奨度がさがった。CHADS2 0点に対して、抗凝固考慮の条件が増えた。

WFにおけるPT-INR目標

 2015年: 2.0~3.0を強く勧める(Grade A), 70歳以上では、1.6~2.6に留めることを勧める(Grade B)

 2021年:CHADS2 score 1~2点では、年齢によらず、1.6~2.6とし、CHADS2 score 3点以上では70歳未満で2.0~

     3.0, 70歳以上では1.6~2.6を考慮(推奨度C)

今までは年齢でばっさり分けていたが、年齢に加えCHADS2が判断基準に。INR 2.0~3.0を目標とするのは、70歳未満でかつCHADS2 3点以上の場合となった。

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